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世界初鮭のふ化増殖成功・青砥武平治生誕300年 鮭テーマに記念イベント/村上

11月9-10日に生誕祭

新潟県最北部、山形県と接する村上市は城下町の風情が残り、まち歩きが魅力の市街地と、開湯109年の瀬波温泉という海浜温泉リゾートの2つの顔を持つ。

その村上観光の秋の主役はなんといっても鮭。10月から12月上旬にかけて、市内を流れる三面川や大川に遡上する鮭。村上では、平安の昔から鮭が特産として知られ、世界に誇る鮭文化を築いてきた。世界で初めて鮭の回帰性が発見され、世界初の自然ふ化による増殖が行われ、日本で初めての人工孵化が行われたのも、いずれも村上。

10月1日から、「越後村上鮭ものがたり」が始まる。食べて、見て、さばいて、そして鮭文化の歴史を学ぶ。三面川での伝統漁法の見学や塩引き体験、12月上旬から下旬には塩引きした鮭を軒下に吊るし往時の街道風景を再現する「越後鮭塩引き街道」など、鮭にまつわる様々なシーンが見られる。

特に今年は、世界で初めて鮭の自然ふ化増殖を成功させた江戸時代の村上藩士、青砥武平治の生誕300年の記念の年。「種川」という鮭が産卵しやすい人工の分流を考案したことで、鮭の漁獲量が増え、村上藩の財政を支えた郷土の誇りでもある。

生誕300年祭として11月9、10日の2日間、鮭文化をテーマにしたパネルディスカッションや、タレントのさかなクンを招いてのトークショーが行われる。会場は鮭のテーマ館「イヨボヤ会館」など。

イヨボヤ会館では現在、青砥武平治特別展を開催中で、期間は11月10日まで。

また、村上市では鮭の字が魚偏に十一十一と読めることから11月11日を「鮭の日」に制定し、市内の神社では鮭魂祭が行われる。

鮭の放流

村上市の子どもたちが
鮭の稚魚を放流

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