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八重の故郷で桜めぐり(3) 三春の滝桜・花見山

福島観光復興の象徴 三春の滝桜(三春町)

推定樹齢1千年以上、大正11年に国の天然記念物の指定を受けたベニシダレザクラの名木、滝桜。シダレザクラの古木が多いこの地方を代表する名木で、岐阜県の根尾谷淡墨桜、山梨県の山高神代桜とともに、日本三大桜に数えられる。

樹高13㍍あまり、四方に延びる枝張りは20メートルほど。4月中旬から下旬の開花期には、四方に伸びた太い枝から真紅の小さな花を咲かせる。滝が流れ落ちるかのように見える開花の様子に、古来から滝桜と呼ばれる。

三春藩主は、三春藩御用木に指定し保護してきたと伝えられ、現在、地元住民が保護活動を担う。震災後、2012年には20万人以上の観光客が訪れ、観光復興の象徴ともなった。

開花の時期にはJR三春駅から臨時バス滝桜号が運行する。車は磐越自動車道郡山東ICか船引三春ICからが便利。

三春の滝桜

滝桜と呼ぶにふさわしい壮観な眺め。
福島観光復興の象徴だ

これこそ桃源郷 花見山(福島市)

「福島に桃源郷あり」と写真家、秋山庄太郎さんを心酔させた花の名所がここ。秋山さんは生前、ここを毎年訪れていたという。

壮観なのは梅、ハナモモ、桜、レンギョウ、ボケ、サンシュユ、モクレンなどの花々がいっせいに咲き競う様子。山全体を包む花たちの彩はまさに「桃源郷」の言葉がふさわしい。

この桃源郷は人の手でつくられたもの。地元の花木の生産農家の人たちが「みんなにきれいな花を観てもらい心が安らげば」と自らの農地に長い歳月をかけて一本一本植え続けてきたものだ。公園として無料で開放され、市民や観光客に親しまれている。

花のシーズンにはJR福島駅から臨時バスの運行、物産広場や観光バス臨時駐車場の開設、ふくしま花案内人のガイド制度もある。車は東北道福島西ICか福島飯坂ICから。

花見山

まさに桃源郷

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