観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

三河湾に浮かぶアート島 歩いて感じる佐久島の魅力

島の風景がそのままアート

「島×アート」は瀬戸内海だけじゃない―。「東海の松島」「三河湾の黒真珠」と称されるほど風光明媚な景観が魅力の西尾市・佐久島。三河湾に浮かぶ小さな島で展開されている島おこしは、自然や伝統など島の財産をアートで輝かせようというものだ。

佐久島へは本土側から定期船で約20分。過疎化が進む静かな島は、青い海と野に咲く花々、懐かしさを感じさせる路地裏や港など、島特有の温かい雰囲気に満ちている。

この島の財産とアートを掛け合わせることで地域活性化させようと、プロジェクト「佐久島アートプラン21」が始まったのが2001年。「祭りとアートに出会う島」をテーマに展覧会や体験イベントを展開し、「佐久島=アート」という認識も次第に定着してきた。

佐久島

島の景色そのままがアート作品

佐久島の魅力とアートのコラボを体感できる企画が、来年3月31日まで開催中の2つのスタンプラリー。「佐久島・アートピクニック2012」は島内各所に展示された現代作家のアート作品、常設19点と期間限定展示3点を巡る。西・東渡船場と交流拠点施設「弁天サロン」に設置された台紙とマップを持って島めぐりに繰り出そう。

佐久島

アートピクニックで島歩きが
佐久島の醍醐味

もう1つが「佐久島弘法めぐり」で、昔ながらの「弘法さんの祠」と現代建築で造られた祠19カ所を訪ねて歩く。アートと歴史を求めて歩けば、自然と島の魅力に親しんでしまうというわけだ。

また、今年春には滞在型農業体験施設「佐久島クラインガルテン」がオープン。農業体験のほか、バーベキューも楽しめる。新たな魅力を加え、佐久島が美しく輝く。

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