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ものづくりの聖地(1) 岡崎醸造観光・丸石醸造、八丁味噌

芳醇、上質な酒に歴史の重み 丸石醸造

ものづくり大国・愛知での産業観光の目玉のひとつが、昔から盛んな醸造業。なかでも岡崎市は酒、八丁味噌と豊かさは随一。各蔵元で工場を見学すれば、間近で触れる熟成された技術と伝統が、その味わいもさらに奥深いものにしてくれるはずだ。

丸石醸造は江戸元禄期創業の伝統の酒造メーカー。岡崎の良質な水を使った酒は、歴史に裏打ちされた技術に現代的センスを加え、まろやかで上品な味わいと芳醇な香りが特徴。岡崎が誇る逸品に仕上がっている。

言わずと知れた大将軍、徳川家康は岡崎出身。その名をそのまま付けた大吟醸「徳川家康」は、近年は9回も全国新酒鑑評会で金賞を受賞し続ける実力を持つ。熟成段階によって、「生誕酒」「竹千代」と原酒も販売。高級酒ながら完売も早いが、冬に今期の販売が近づく。定番の「三河武士」、梅酒、ミカン、マンゴーなど「魅惑シリーズ」と名付けたリキュールもあわせて本格派の味わいに触れてみたい。

蔵の見学は、歴史の趣きに満ちた蔵内で仕込み工程の説明が受けられる。仕込み時期にはもろみの風景も。きき酒もでき、新鮮な味わいを堪能したい。

丸石醸造

丸石醸造で蔵内見学の後は利き酒も

マップ片手に八丁味噌グルメ堪能

見学時間は10―16時で、所要時間は30分。大型駐車場も完備。見学希望は、電話0564―23―3333まで要連絡。

八丁味噌は愛知グルメのシンボル的存在。赤褐色と独特のコク、渋味が特徴の豆味噌で、全国区レベルの知名度を得ている。

岡崎市は「八丁味噌の國」と自認するほど、歴史と生産量の多さを誇る。同市のカクキューとまるや八丁味噌のみが商標「八丁味噌」を作っており、「岡崎=八丁味噌」という図式は言うに及ばない。

そのおひざ元で八丁味噌料理を味わいたいという人には、同市と商工会議所、観光協会がつくる「八丁味噌グルメMAP」が便利。市内の食事処32軒の八丁味噌料理が掲載されており、味噌カツや味噌煮込みうどんといった定番はもちろん、麻婆豆腐や会席料理、ビーフシチューなど多彩なメニューに目移りしてしまいそう。マップ片手に岡崎観光に繰り出そう。

八丁味噌

八丁味噌が独特の樽で熟成

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