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武将観光の聖地(3) 家康館で知る「家康と三河」

30周年記念展で貴重な資料展示

岡崎戦国観光の主役はやっぱり徳川家康とその一門。三河武士の魂息づく岡崎で、その歴史文化に触れ、学ぶのは歴史ファンとしては“通過儀礼”だろうか。

三河武士のやかた家康館は、岡崎公園内にある歴史資料館。その名の通り、家康の人間像と三河武士の生きざまにスポットを当てた資料を公開している。市民や歴史ファンに親しまれ、今年開館30周年を迎えた。

この節目の年を記念した特別展「家康と三河」が9月7日に始まった。岡崎市寄託および所蔵の家康と三河に関する貴重な資料を公開している。

10月10日までの前期と、10月12日―12月5日の後期の2期に分けて展示。前期は徳川家康画像や小牧・長久手合戦図屏風を公開している。後期は、家康家臣の猛将・本本多忠勝の甲冑「黒糸威胴丸具足」と忠勝画像の2つの重要文化財を期間を区切って展示。戦国ファンのなかでも人気の高い忠勝だけに注目が集まる。

開館時間は9―17時。同館入館料は大人350円、小人200円。

その忠勝の一族である旧岡崎藩主本多家の末裔、本多忠次は明治から平成を生きた。忠次が東京・世田谷に建てた旧邸がこのほど、岡崎市の東公園に復原、完成。スタンドグラスやモザイクタイルの装飾など見事な洋風邸宅で文化財としての価値は高く、見どころは多い。

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