八千代座と山鹿灯籠踊り 定期公演化でセット企画
17/03/22
1年を通して披露 芝居小屋も見どころ
山鹿市では昨年から始めた「八千代座見学&山鹿灯籠踊り定期公演」の今年度の実施日をこのほど発表した。
築百年を超える明治時代の芝居小屋の見学と灯籠踊りをセットにした公演で、来年3月までの月、火、木曜日(公演のない週もあり)の11時と14時の2回、年間で100回以上実施する。所要時間は60分。料金は大人520円、小中学生260円。団体は大人420円、小中学生210円。
花道から登場する灯籠娘の灯籠踊りを鑑賞後、ガイドが八千代座の舞台の裏側や芝居小屋の見どころを案内、館内見学という流れになっている。
山鹿灯籠まつりは山鹿の夏の風物詩として知られ、毎年8月15、16日に開かれ、全国から20万人が訪れる。最大の見せ場は16日の千人灯籠踊りで、1千人の浴衣姿の女性が和紙と糊だけで作られた金灯籠を頭に掲げて幾重の円を描きながら踊り、山鹿の夜を彩る光景は圧巻。
しかし年に1回の公演しかないため、関係者は年間を通して見てもらいたいと通年開催を計画。昨年7月から毎週月、火、木曜日に八千代座での定期公演を行うようになった。
豊前街道の商店では「定期公演が始まってから我々の店を訪れる観光客は増えています」と定期公演の効果を喜ぶ。
八千代座は木造2階建ての建物に枡席や座敷席、廻り舞台、迫りなど江戸時代の芝居小屋の造りを残し、現在も坂東玉三郎をはじめとする多くの役者が舞台を飾る。