熊野那智大社が節目迎える 来年は西国三十三所
17/04/27
記念事業を展開
和歌山県では高野山をはじめ近年メモリアルイヤーが相次いだが、今年、来年も県を代表する古社・古刹が節目を迎える。今年は世界遺産・熊野那智大社、来年は県内に札所3カ所がある西国三十三カ所。記念事業が行われ、例年以上に見どころがあふれる一年になる。
熊野那智大社(那智勝浦町)は創建1700年。熊野三山の一角として古くから信仰を集め、平家から秀吉、徳川家が造営に関わってきた。荘厳な社殿はもちろん、別宮・飛瀧神社のご神体である那智の滝が豪壮かつ気品ある響きを奏でる。
記念事業として2019年までの3年にわたり、境内施設の整備を実施。拝殿の改修と銅板屋根葺替えのほか、次代に向け一新する。
今年は12月31日まで宝物殿特別展示を開催中。かつて本殿に奉安されていた熊野十二所権現古神像を公開している。7月14日は例大祭「那智の扇祭り」を創建1700年例大祭として行い、15、16日は地元の獅子舞や太鼓なども登場する民俗芸能大会を予定している。そして10月14日はいよいよ創建1700年大祭。12月までの第3土曜日は那智の滝ライトアップも催される。
県内に1番青岸渡寺(那智勝浦町)、2番紀三井寺(金剛宝寺、和歌山市)、3番粉河寺(紀の川市)と3つの札所がある西国三十三所は来年18年で草創1300年を迎える。古くからの巡礼の道は今も祈りに、観光にと多くの人が訪ねてまわっている。
各寺では16年から20年までの5年間、記念事業を展開している。特別拝観は県内3寺では5月7日まで実施中。青岸渡寺では那智山経塚発掘佛像、紀三井寺では本堂内陣の特別公開、粉河寺では千手堂本尊の御開帳を行っている。
そのほか、各寺で記念行事を予定。期間中は記念のご朱印も用意している。
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