和歌山県「サイクリング王国」へ着々と整備

ロードや拠点整備　「サイクリストに優しい宿泊施設」も

和歌山県が「水」とあわせてプッシュするのがサイクルツーリズムだ。太平洋を望む海岸線、森林と渓谷美、田園風景など自転車での旅に適した景観を武器に、ロードの整備をはじめサイクリストの受入態勢を強化し、「サイクリング王国わかやま」の魅力を発信する。

大型バスや鉄道では行けないスポットへも行ける自転車観光を振興することで、集客力の弱い地域にも観光客を誘導し、周遊を促進しようというのがねらい。２０１６年度は川辺のエリアでのサイクリングロードの整備や、県内68カ所にサイクルステーションを設置したほか、イベントも展開するなど「王国」への足場を着々と固めてきた。２０１７年度も観光アクションプログラムに組み込み、取り組みを前進させる。

今年度は秋をメドに、自転車を客室に入れることを可能にしたり、修理道具を貸し出すなど、県内宿泊施設へ呼びかけ「サイクリストに優しい宿泊施設」を拡大させる。引き続きサイクリングロードの整備やイベントなども継続して展開。バイクメーカーとのタイアップも図り、国内外の富裕層をメーンターゲットにアピールしていく。

「水の国、わかやま。」キャンペーンでも「水と親しむサイクリングロード」を紹介。紀の川や有田川、南紀の海岸線ルートなど水辺のサイクリングを提案している。

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