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見ればわかる「世界の隠岐」(2) のんびりの知夫村

自然の驚異と“のほほん”のコントラスト

隠岐諸島有人4島の中で最も小さな知夫里島は、とにかくのんびりとした雰囲気が特徴的だ。それとは対照的に、自然の脅威を感じさせる地がある。その名は赤壁(せきへき)。中国・三国志の合戦場と同じ「レッドクリフ」だ。

牛馬がのんびりと草を食む牧草地を抜け、歩いて丘を登っていくと突如として現れる巨大な崖。ざっくりとえぐられたような岩肌は赤みを帯び、まるで怒気を含んだような表情を見せる。眼前に迫ってくるような迫力に言葉も出ない。溶岩に含まれた鉄分から赤い色になったというが、自然の厳しさを教えてくれるようだ。

赤壁

赤壁はまるで怒気を含んでいるよう

一方で夕方になると紺碧の海に赤壁が映えるというロマンチックな風景が広がるから自然は面白い。4―10月に運航される「赤壁クルージング」で船から眺めるのも一興。

北には隠岐が誇る展望地・赤ハゲ山も。天気の良い日は隠岐の島々のほか島根半島や大山まで見渡せるという360度大パノラマが広がる。ここはのほほんといこう。

赤ハゲ山

赤ハゲ山では
牛がのんびりと過ごす

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