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山中温泉の9月は「芭蕉祭」 俳聖が讃えた湯-吟行句会や食談

1カ月にわたりイベント

山中温泉で今年も9月1―30日、「芭蕉祭」が開かれる。1カ月間にわたって様々なイベントを開き、地域ゆかりの俳聖を偲ぶ。

同祭は、松尾芭蕉が「奥の細道」の旅で山中に逗留した9月を「芭蕉月間」として、毎年開催している。芭蕉は風呂嫌いだったのか、あまり入浴に関する記録はなく、奥の細道の旅の中で数日温泉に滞在し湯に入ったのは山中温泉だけだと伝わる。「やまなかや 菊はたおらじ ゆのにほい」と山中の湯を讃える句も残しており、山中では今もゆかりの人物として親しまれている。

4日は地域に根付く伝統芸能・山中節のコンクールと温泉街での「道中流し」。11、13、14、25、30日は旅館を会場に加賀懐石や川床弁当、伝承料理など地域の食と芸能などを楽しむ「旅館食談」を旅館持ち回りで開く。

山中節

地元の伝統芸能「山中節」

19日は、山中座をメーン会場に「芭蕉祭全国俳句大会吟行句会」を開催。芭蕉の足跡を偲び、全国から俳句愛好家が集い、芭蕉堂から医王寺など山中の名所で句を詠み、賞を選定する。9時からは芭蕉堂建立や鶴仙渓遊歩道設置に尽力した地元の先人に感謝する供養祭も芭蕉堂で開かれる。

20日の食イベント「食の細道」に続き、23―24日は山中温泉最大の祭り「こいこい祭」。地元民に観光客も加わって、唄と踊りを楽しむほか、湯女みこしや若衆みこし、大獅子の巡行なども行われる。

こいこい祭

山中温泉最大の祭り「こいこい祭」

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