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「今だからこそ」楼門や拝殿を参拝 阿蘇神社、多くの観光客が来訪

仮説参拝所を設置

熊本地震で国の重要文化財指定の楼門をはじめ拝殿、神殿が倒壊した阿蘇神社。

楼門、拝殿、神殿の損壊は甚大だったが周辺の被害が少なかったことについて地元では「神社が犠牲になって我われを守ってくださった」と感謝しており、このことだけでも同神社がいかに地域に根ざした神社であることがわかる。

江戸時代後期に建てられた楼門は、日本三大楼門のひとつで重要文化財の指定を受けているため、再建費用は国が負担するが、再建には10年の歳月と20億円の費用が見込まれている。

指定のない拝殿と神殿は神社の自費での再建となり、同神社では復旧募金を呼びかける。

楼門前と拝殿前には仮設参拝所が設けられ、1日でも早い阿蘇の復興を祈りに連日多くの観光客が参拝。関係者は「倒壊した楼門や拝殿は今しか見ることができません。そして復興していく姿も含めてたびたび参拝に来ていただくことが阿蘇神社の復興につながるので、ぜひお越しいただきたい」と話している。

阿蘇神社

阿蘇神社を参拝する観光客

阿蘇神社

拝殿には復旧募金を呼びかける仮参拝所も

阿蘇神社は日本全国に約450社ある阿蘇神社の総本社で、全国的にも珍しい横参道がある。

結婚式で謡われる謡曲「高砂やこの浦船に帆をあげて」はよく知られているが、謡の中で阿蘇の宮司・友成が登場することは意外と知られていない。この謡曲は室町時代に能を完成させた世阿弥の作と言われ、夫婦愛、長寿を表現した理想の謡として評価されている。室町時代の謡曲に阿蘇の宮司が登場することだけでも、阿蘇神社の由緒と歴史の長さがわかる。

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