「4つ星」土佐清水市へ(3) 日本ジオ認定目指す
15/10/27
足摺岬など特徴的な環境を地域の誇りとして再評価
足摺岬にもう1つの勲章を―。土佐清水市は地域の自然環境やそこに成り立つ風土を評価する「日本ジオパーク」ネットワークへの加盟認定を目指して取り組みを進めている。足摺岬の4つ星に加え、四国最南端に立地する地域ならではの特異な環境を再評価、地域の誇りとして次世代につなげようという取り組みだ。
同市には足摺岬のほか、日本初の海中公園指定を受けた竜串・見残し海岸、黒潮が日本で最初に当たる場所である「臼ばえ」、唐人駄場巨石群など特異な地質・地形環境を豊富に有している。唐船島・化石漣痕は国の天然記念物であり、日本唯一のラパキビ花こう岩の産出地でもある。その上に国の天然記念物である樹齢300年の「松尾のアコウ」や見残し湾のシコロサンゴなど独特な動植物の生態系、四国霊場38番札所・金剛福寺やジョン万次郎の出身地といった歴史、盛んな漁業など生活文化が成り立つという固有の風土を有している。
市ではこれを地域の誇りとして住民に再認識させ、地域活性化につなげようとジオパーク認定に向けた作業に着手。17年2月に認定申請書提出、書類審査、プレゼンテーション、日本ジオパーク委員による現地調査を経て、10月の正会員加盟認定を目指す。
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