今年は「おどる宝島」 徳島県、県内周遊促すCP
今年度の徳島県は「おどる宝島!とくしま」キャンペーンを大々的に展開している。四国霊場開創1200年、県内の国定公園指定50周年、本四高速への全国共通料金制度の導入といった追い風を受け、徳島観光の誇りを前面に押し出し、県内周遊を促していく。
確かに今年の徳島は例年にないほど話題が豊富。四国霊場において徳島は「発心の道場」として開創1200年を祝い、剣山と室戸阿南海岸の両国定公園は指定50周年で記念イベントが目白押しだ。加えてサッカー・徳島ヴォルティスは四国初のJ1リーグ参戦を果たすなど徳島全体が熱く盛り上がっているのだ。
この機を逃すまいと県は全県を舞台にキャンペーンを企画。自然や伝統、食など徳島の魅力を楽しんでもらおうとモデルコースに魅力を盛り込んだガイドブック・サイト「行っとく!?徳島」を見て、観光パスポート「おどる宝島!パスポート」(別掲)を使って周遊してもらう流れだ。県庁職員が出演したキャンペーンCMも用意し、一般旅行者や旅行会社にアピールしている。
しかし、まずは徳島県に来てもらわなければせっかくの企画も水泡に帰す。この問題を解決するのが、本州四国連絡道路への全国共通料金制度の導入だ。割高な料金設定から徳島への関所と化していたが、他地域との格差を是正する同制度の導入が実現。割高感は薄まり、「近くなる徳島」時代が到来する。
基本料金設定は普通車で、陸上部がこれまでの1キロあたり28.08円から24.6円に、海峡部は404.35円だった明石海峡大橋、252.72円だった大鳴門橋がいずれも108.1円と大幅に引き下げられた。
例えば神戸西―鳴門間は、ETC利用の普通車なら3280円になり、これまでから2170円も安くなった。さらに平日朝夕や土日祝日は割引になる。大型車はETC利用で平日5310円、土日祝日7970円。
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