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銀山や鉱石跡の遺跡群 朝来-養父に「鉱石の道」

日本近代化の面影を求めて

朝来市と養父市には中世から近代、鉱山のまちとして栄えた歴史がある。閉山後の今も産業遺産群が残り、往時の繁栄をしのばせる。日本近代化の面影を求めて「鉱石の道」を訪ねたい。

朝来市生野町には生野銀山があった。銀山は史跡化され、今は観光坑道となっている。全長約1千メートル、往復40分の坑道内には江戸時代のノミの跡など作業跡が残るほか、設置された人形たちが当時の鉱夫の働きぶりを伝えている。

生野銀山

生野銀山坑道では
鉱夫の働きぶりを再現

周辺の口銀谷地区では、旧鉱山官舎やトロッコの軌道跡などに当時の名残が。家屋や史跡などまちのそこかしこに鉱山のまちとしての矜持が感じられる町並みだ。

朝来から養父市への途中にある神子畑選鉱場跡は明延鉱山の鉱石の選鉱場で、その生産高は東洋一。山の急斜面にたたずむ巨大なコンクリート製の建造物の威容に驚く。

養父市の明延鉱山跡は日本一の錫の鉱山だった。650メートルの探検坑道や共同浴場跡などが今も残る。鉱山従業員の通勤の足「一円電車」も近年、復活され、体験乗車会も開かれている。

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