観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

外湯とスイーツ、温泉風情を体感 城崎温泉を闊歩

これぞ温泉街 浴衣着こなし歩く

但馬の宿泊拠点の代表格が豊岡市・城崎温泉。温泉街を流れる大谿川沿いの柳並木、木造旅館や懐かしの遊技場など多くの人が思い浮かべる「温泉街」がここにはある。1300年の歴史を有する古湯は、シンプルな温泉情緒と新しい企画力で現代の若者たちにも愛されているのだ。

城崎といえば温泉風情を体感するのに欠かせないのが「外湯めぐり」だろう。温泉街に点在する「一の湯」「御所の湯」など7つの外湯が楽しめる。旅館ホテルで貸し出す浴衣を着こなし、下駄をならして湯めぐりすれば、温泉風情を十二分に満喫できるはずだ。1日外湯めぐり券「ゆめぱ」を利用してじっくりと楽しみたい。1200円。

城崎温泉

浴衣で下駄を鳴らして
温泉街を歩くのが城崎流

外湯めぐりの合間の楽しみとして「湯上がりスイーツ」はどうだろう。温泉街にはジェラートやアイス、和スイーツなどを提供する店舗が軒を連ねており、冬のカニの時期はもちろん、四季を問わず若者からファミリーまで多くの人が温泉街を闊歩するひとつの要因にもなっている。

かつて多くの文人にも愛されたことも城崎の魅力を物語る。志賀直哉の名作「城の崎にて」のほか、数々の歌や作品のモチーフになってきた。城崎文芸館ではゆかりの文人たちの作品や資料を展示しており、その思いに触れることができる。

そのほか、城崎ロープウェイに乗って大師山頂から秋の紅葉、冬の雪景色を堪能してもよし、温泉寺の歴史風情に浸ってもよし。城崎は幅広い魅力で観光客を出迎える。

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