海山川里すべてがアクティビティの舞台
14/03/26
海岸の奇観と高原散策
海山に囲まれた但馬の春夏は自然のアクティビティが面白い。
海は豊岡市竹野海岸へ。西にある猫崎半島に行くと西海岸の岩盤に無数の丸い穴が開いていることに気付く。「甌穴(おうけつ)」と言われる穴は窪みに絡まった小石が波の力で回り削られてできたもの。海食によるものは珍しく、数千年の歴史が作った奇観を磯遊びがてら見てみよう。
山は豊岡市神鍋高原。春から夏は避暑地として利用され、パラグライダーやグラススキーなど高原ならではのスポーツが充実する。神鍋山から噴出した溶岩が作った滝や淵が連なる「神鍋溶岩流」は世界ジオパークならではの自然の造形美。夏の散策にぴったりだ。
新緑の季節には香美町でハイキングはどうだろう。村岡区の猿尾滝は日本の滝百選にも選ばれている名勝で、滝は2段構え。上段39メートル、下段21メートルの落差から流れ落ちる白い滝のしぶきはマイナスイオンたっぷりだ。小代区の吉滝も2段の滝で、360度どの方向からも眺められる「裏見の滝」。涼を求めて訪ねたい。
周辺には小代区の「うへ山」と村岡区の「和佐父・西ヶ岡」という日本の棚田百選選定の棚田もある。地域の暮らしを伝える日本の原風景は心を癒してくれるだろう。