4島支える“個”の力-隠岐の素敵な面々(1)
14/07/08
「何もないのが癒し」
「やっぱり『個』だろ。『個』の力なんだよ」
地元の人が考える隠岐の魅力は何なのか。自然か食か文化か―。ヒントを探っていると、サッカー日本代表選手ばりの答えが返ってきた。
隠岐で着地型ツアーを手掛ける隠岐旅工舎代表の八幡洋公さん。隠岐観光の発展を考えるなかで「隠岐に住む人、個性をもっと売り出すべきだ。そのために『個』を磨き―」と熱く語る。確かに隠岐そのものとも言える“隠岐人”に触れれば、より隠岐に近づける。横で隠岐観光協会事務局長の角橋隼人さん、旅館羽衣荘の澤井拓郎さんもうなずく。
まずは「個」に触れよう。4島をまわって人に会い、話して、隠岐の魅力を聞いてきた。
◇
隠岐の島町都万地区のレストランうみさちの看板娘、永海百恵さんと樋口奈緒美さん。2人の言葉には隠岐育ちゆえの実感がこもっている。
永海さんは「人のあたたかさですかね。自然とおもてなしの心があるというか」。樋口さんは「隠岐は何もないんですよ。でも何もないのが癒しになるんです」。2人ともにこやかに語ってくれた。ちなみにおすすめのメニューは隠岐黒磯牛とさざえカレーだそう。
西ノ島町では、さざえ丼が味わえるレストランコンセーユの店主、小西昭枝さんの笑顔が光る。元気なキャラクターで島の中で知らない人はいない存在だ。
「摩天崖の上に立つと知らない国に来たような錯覚に陥ります。地元ながら、こんなにいいところ、すごいところに住んでいるのかと再認識しますね」としみじみ。
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