官兵衛ゆかりの地を行く（2）　書写・英賀・青山

14/01/29

名刹から古戦場まで

書写エリアは三木城攻めの際、官兵衛の進言で秀吉が本陣を置いた書写山が有名。「圓教寺」では官兵衛が秀吉や竹中半兵衛と播磨平定の軍議を凝らした。圓教寺は「軍師官兵衛」だけでなく映画「ラストサムライ」のロケにも使われた。敷地内には室町中期の「三つの堂」や「秀吉本陣跡」、姫路城城主「本多家廟所」がある。

圓教寺は軍師官兵衛以外にも
様々な映画のロケ地として登場

英賀（あが）エリアは官兵衛が毛利水軍５千を打ち破った英賀合戦の地。「堀跡と土塁」、「英賀城本丸之跡石碑」といった英賀城の一部が残り、英賀神社拝殿の東側には司馬遼太郎の「播磨灘物語」の石碑がある。司馬氏の祖父まで英賀の地が在所で司馬氏のルーツとされる。

司馬遼太郎「播磨灘物語」の石碑

青山エリアは若き官兵衛が初めて指揮をとって赤松政秀の軍勢を打ち破った「青山合戦の古戦場跡」や官兵衛が陣を置いた「土器山（かわらけやま）青山合戦陣地跡」などがある。

青山合戦の古戦場跡

これらエリア以外にも官兵衛が築いたとされる野面積みの石垣が残る「姫路城」、英賀城主三木氏の出自である三木氏の「林田大庄屋旧三木家住宅」など、数多くの関連史跡があり、それぞれテーマを決めて散策、または周遊することをお勧めしたい。

姫路観光コンベンションビューローでは「官兵衛ゆかりの地は各地にありますが、官兵衛が生まれ育ったのは姫路です。黒田家発展のもとを築いたのも姫路なので、ぜひ官兵衛が育った姫路で、官兵衛が何を見て感じ、育ったのか体感してほしい」と呼びかけている。

黒田官兵衛が生きた姫路再発見記事一覧