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伊予灘ものがたり快調 景色、食事、ふれあいが人気

「オールえひめの観光列車」

JR四国が本格的な観光列車として今夏登場させた「伊予灘ものがたり」の出足がいい。伊予灘沿いを走る景色、予約制の食事、沿線地域の人たちとのふれあいが好評だ。連日満席の日が続いている。

列車は松山駅―伊予大洲駅・八幡浜駅間に土休日を中心に1日1往復4本が走る。それぞれ「大洲編」「双海編」「八幡浜編」「道後編」と名づけられ、全席グリーン車指定席で2両編成の定員50人。1人旅でも気軽に利用できるカウンター席と2人用、4人用のボックス席がある。アテンダントが乗務、沿線の観光案内や車内販売を担う。

予約制の食事は道後編を除く3列車で提供する。地元レストランと提携し、季節に合わせて愛媛産の食材を使った料理が楽しめる。乗車3日前までに予約が必要で、始発から終点まで乗車する場合のみ利用できる。

それぞれの列車は沿線の素材を生かしたサービスが目を引く。双海編は、約7分間停車する下灘駅。海岸が近いことから度々ドラマや映画に登場した駅で、かつては線路と海岸が日本一近かった。八幡浜編はお土産に地元高校生らが開発した「みかんクッキー」がもらえた。道後編は八幡浜駅を夕刻に出発、伊予灘に沈む夕陽が見どころだ。徐行運転で通過する大洲市の五郎駅では、ゆるキャラ・狸駅長が手を振ってお見送りをする。

伊予灘ものがたり

海に近い下灘駅にも停車する
(許可を得て撮影)

アテンダントの赤松真由美さんは「オールえひめの観光列車です。沿線各地、各停車駅での地域の人とのふれあいがおすすめです。ぜひご利用ください」。

JR四国では団体臨時列車としての対応も行っており、「わざわざ乗りに行く路線、列車」としてアピールしている。

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