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"世界の松山"へ飛躍(2) 新ゴールデンルート京都・広島・松山

「松山・広島割引きっぷ」が好評

国の「新ゴールデンルート」として名付けられた京都―広島―松山ルート。

同ルートはこれまで松山市が観光戦略「瀬戸内・松山構想」に基づき広島地域との広域連携のもと、旅行会社や交通事業者とタイアップしながら山陽・松山を周遊する観光や旅行商品の開発を進めてきたもの。2013年、観光庁が主催する訪日旅行商談会の席上で、同ルートを提案したことで国策ルートとして認める結果となった。

京阪神からは同ルートを通常の約半額という格安価格で販売されているのが「松山・広島割引きっぷ」だ。今年の2―10月までの販売だったが、好評のため来年3月31日まで延長して販売することになった。

「松山・広島割引きっぷ」は、広島・呉まで新幹線(利用列車限定)と在来線を乗り継ぎ、呉港と松山観光港を最短54分で結ぶスーパージェットで移動。帰りは松山から特急「しおかぜ」、岡山からは新幹線で京阪神へ戻ってくる。

広島・松山での自由周遊区間3日間乗り放題付きなので、利用しやすい。逆ルートの利用も可能だが、同じルートの往復はできない。料金は大阪市内発着1万4400円、姫神ゾーン1万3890円、京都市内発着1万4920円。

松山市では「ヨーロッパからの訪日客は90―100万人。そのうち20万人が広島を訪れるほど広島人気は根強い。次に訪ねたいところは瀬戸内海のクルーズと、温泉地が上位を占めている」と分析している。

また「今回、欧米市場で高い人気と知名度を誇るミシュランガイドのウェブ版『ミシュラン・グリーンガイド・SHIKOKU』が10月に開設されたことは新ゴールデンルートの大きな追い風となっている。ウェブ版が出ることによって旅行計画を立てる段階で瀬戸内海、松山、四国の情報がうまく組み合わせることになり、情報発信力に期待したい」と、欧米観光客の増加を期待している。

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