世界遺産へ―長崎の"誇り"(3) 明治の産業革命-1
13/12/19
近代化の“遺産”が3エリア8施設に
「明治日本の産業革命遺産―九州・山口と関連地域」はユネスコの世界遺産暫定リストに記載され、2015年の世界文化遺産登録を目指し取り組みを進めている。
日本は幕末から明治にかけて西洋の技術や知識を幅広く吸収し、短期間で工業化・近代化を進めた。その中心のひとつが長崎だ。長崎市内には後の日本が経済大国の原動力となる数々の近代化産業遺産が現存している。
長崎で暫定リストに挙がっているのは長崎造船所内の小菅修船場跡、第三船渠(だいさんせんきょ)、旧木型場、ジャイアント・カンチレバークレーン、占勝閣、高島炭鉱の高島炭坑と端島(軍艦島)、旧グラバー住宅の3エリア8施設。
長崎観光のなかでメーンの施設に位置づけられていることもあり、来訪者が多いのは旧グラバー住宅だろう。近代化産業遺産として見る旧グラバー住宅は、これまでとは違った見ごたえがある。
現存する日本最古の木造洋風建築で、1863年(文久3年)に英国人貿易商トーマス・ブレーク・グラバーが住居として建設。グラバーは幕末に坂本龍馬をはじめとする薩長の志士を影で支えた。明治維新の立役者で、造船・炭坑・鉄道の分野で外国の機械を導入し、日本の近代化に大きく貢献した。
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