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みなまたコラム―レトロモダンは心地よい空間

オールド&ニューの魅力

九州のど真ん中にある熊本県。その熊本県の最南部に「湯の児」「湯の鶴」という温泉地がある。湯の児、湯の鶴どちらも新しい温泉地ではなく、昔ながらの温泉街が残る。

湯の児は透き通るような綺麗な海に面しており、海の幸が堪能できる、いってみれば「海の温泉」だ。

湯の鶴は山間部に位置し、川のせせらぎが聞こえる「山の温泉」。その湯の鶴の温泉街に似つかわしくなさそうで、不思議と融合している食事処が「鶴の屋」。観光物産館を兼ねている。

日本家屋だがレトロモダンな佇まいは、九州新幹線「つばめ」、「A列車で行こう」などJR九州の人気列車のデザインを手がけた水戸岡鋭治さんによるもの。

落ち着いた佇まいはもちろん、提供している料理もすばらしい。古くからの温泉街というと和食をイメージしがちだが、「鶴の屋」は、熊本の新鮮野菜をメーンにイタリアンビュッフェスタイルとなっている。

昔ながらの温泉街にイタリアン。不思議に感じられるかもしれない。だが、違和感がないほど温泉街に馴染んでいる。

鶴の屋

イタリアンレストランは
温泉街に馴染んでいる

人々のニーズは時代ごとに変わっていく。昔に固執し、時が止まっていては何も新しいものは生まれない。古き良き日本の趣きを残しつつ、時代ごとのニーズを取り入れる―。

すると、その場所は若い人から年配の人まで、どの世代にも好まれる心地よい空間に生まれ変わるのかもしれない。(九観連福岡事務所 難波友紀)

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