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神楽王国の神髄 石見エリアで体感(1) フェスタと定期公演

島根県西部の益田市や浜田市、津和野町などで伝承されている「石見神楽」。上演団体が130超あると言われ、豪華な衣裳と派手なパフォーマンスが特徴とされる。神社での奉納はもちろんのこと、各種イベントでも上演され、結婚披露宴では定番の出し物になっている。まさに石見地方は神楽王国。石見を訪れた際はぜひ鑑賞したい。

エリア一円で体感 11月に益田で神楽フェスタ

全国には様々な神楽が伝承されているが、石見神楽はリズムの軽快さと衣裳の豪華さで、他では類をみない独特の神楽だと言われる。

神楽の演目は現在上演されているものだけでも30種類以上。古事記や日本書紀を原点とするものや、よく知られた神話や伝説を元にした内容になっている。130を超える神楽社中が石見地方には残り、地域に根ざした舞を連綿と受け継ぐ。

石見神楽

石見神楽を代表する演目
「大蛇」

今年は11月2―4日まで、益田市の島根県芸術文化センター・グラントワで「ワールド神楽フェスティバル~舞い集う神々の宴」が行われる。

佐陀神能や高千穂神楽、早池峰神楽など全国各地から、国指定重要無形文化財やユネスコ無形文化遺産などに登録された伝統芸能が一堂に集う。ブラジルからの「神楽」など世界各国の伝統芸能も披露される。

石見神楽

衣装の豪華さやリズムの軽快さは
類を見ない特長だ

フェスティバル以外でも、石見神楽は石見エリアの各所で定期公演が行われている。主な上演施設を紹介しよう。料金はいずれも500円で、中学生以下無料だ。

益田市では、益田駅前ビルEAGAで6月から9月までの毎週金・土曜日の20時―21時20分に上演。8月11―15日は毎日実施する。

浜田市では、6月までの毎週金・土曜日の20時―21時に三宮神社で行われ、7月から9月までの毎週金・土曜日の20時30分―21時30分には「美又温泉会館」で定期公演する。日祝日の13―15時にはアクアスはっしー広場や道の駅ゆうひパーク浜田、しまねお魚センターで無料公演もある。

津和野町では、7月から9月の毎週金・土曜日20―21時に津和野町民センターで行われている。毎月第1・3日曜日には道の駅津和野温泉なごみの里で11時と14時の2回無料で上演される。

そのほか、石見銀山のある大田市の「温泉津温泉・龍御前神社」では通年で上演しているほか、江津市の「有福温泉・湯の町神楽殿」など石見エリア全域で行われている。

定期公演についての問い合わせは石見観光振興協議会 電話0855―29―5647へ。

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