哀愁の鉄道風景に浸る 香美・香住
12/10/15
無人駅の懐かしさと日本海一望の美しさ
観光に生活にと欠かせない足、JR山陰本線。山間、海沿いを行く車窓風景は、旅情をかきたてる風情に溢れている。
特に香美町香住区内の風景がおすすめ。香住から山を抜けると無人駅がたたずむ。鎧駅。日本海を望む高台に立ち、入り組んだ湾内の漁村も見える。「青春18きっぷ」ポスターや数々の映画のロケ地にもなった風情は潮風と懐かしさを運んでくる。近くには大断崖「鎧の袖」があり、途中下車して「遊覧船かすみ丸」で圧倒的な景観を眼前で楽しむのもいい。
次は餘部駅へ。明治時代の技術の結晶、余部橋梁は近年コンクリート式に架け変わった。それでも日本海を一望する風景の美しさは変わらない。今も残る旧鉄橋3基は展望施設「空の駅」として来春のオープンを目指して改修中。橋梁の下には道の駅「あまるべ」もオープンしており、山陰本線最大の名所といえるスポットは観光地としての存在感が増している。