「まんが王国」鳥取へ 博覧会とサミット開催
パスポートを持って王国へ”入国”
鳥取県では今年2012年を「まんが王国」建国年と位置づけ、記念事業として「国際まんが博」を開催している。
「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげるさんや「遥かな町へ」の谷口ジローさん、「名探偵コナン」の青山剛昌さんら著名な漫画家を多く輩出していることから、まんが王国を標ぼう。境港市の水木しげるロード・記念館、北栄町の青山剛昌ふるさと館・コナン通りなど、出身地の市や町ではマンガが観光の目玉になっている。
国際まんが博は8月4日―11月25日に県内全域で実施している。パビリオン形式で、県出身の3人の漫画家の世界を再現し、アニメ声優のトークショーなども行われる「とっとりまんがドリームワールド」は鳥取市(終了)、倉吉市(9月7―23日)、米子市(10月20日―11月11日)を巡回。それ以外にも期間中に県内各所で、コスプレ大会やアニソンコンサートなどマンガ、アニメに関するイベントが開かれている。
第13回「国際マンガサミット鳥取大会」は11月7日―11日に米子コンベンションセンターで開く。国内のほか、韓国や香港などの漫画家約400人が参加する見込みでマンガのイベントとしては国内最大級。サミットに参加する漫画家が食と海をテーマに描いた作品約800点を展示するほか、漫画化のサイン会やキャラクターグッズの販売などを行う。
県内の観光施設や店舗で特典を受けられる「まんが王国優待パスポート(まん優パス)」、温泉宿泊券やキャラクター商品が当たるスタンプラリーなども実施。これらは鳥取駅、倉吉駅、米子駅に設けられている「国際まんが博INFOブース」で配布しており、イベント情報なども案内している。
また、水木しげる記念館や青山剛昌ふるさと館をはじめ、わらべ館(鳥取市)やとっとり花回廊(南部町)など6施設に割安で入場できる「ゴールドビザ」もINFOブースで販売。大人で通常4千円相当かかるところを1500円でめぐることができる。