充実2次交通で奥深い旅を テーマ性豊かなプラン
駅から名所へ自由に周遊 島根ではパワースポット、謎解きも
旅先で課題となる2次交通が充実しているのも山陰DCの特徴だ。
タクシーで主要駅周辺を2―3時間かけ定額制でめぐる「駅から観タクン」。鳥取県内では鳥取駅(4コース)、倉吉駅(6コース)、米子駅(6コース)。島根県では安来駅(4コース)、松江駅(4コース)、江津駅(3コース)を拠点に設定している。料金は2時間コースが4900円、3時間コースが7350円。
観光タクシーは米子市観光協会と皆生温泉旅館組合も企画、運行している。米子駅や皆生温泉を起点に、境港や大山などを周遊するプランを設けている。料金は1台7千円(小・中型)から1万8千円(ジャンボ)。施設入場の割引や粗品プレゼントもある。
鳥取県東部の岩美町観光協会は、世界ジオパークネットワークに加盟認定されている浦富海岸や鳥取砂丘など山陰海岸を巡るボンネットバスを運行する。鳥取駅から岩井温泉まで10月6日―12月30日の土日祝日に走る。料金は1日乗り放題券で大人1千円。山陰松島遊覧船の乗船料や岩井温泉の入浴料が割引なる特典も。
島根県では、古事記や縁結びなどをテーマに、同県ならではの観光スポットを巡る周遊バスが運行されている。
「神々の国しまね パワースポットバス」は、出雲大社や須佐神社、鏡の池で良縁占いができる八重垣神社など1日かけて巡る。料金は2500円。
「神々の国しまね古代出雲謎解きツアーバス」は、古代出雲の至宝を巡り、出雲神話のルーツを探す周遊バスだ。古代出雲歴史博物館と神話博しまね、出雲弥生の森博物館、荒神谷博物館を回る。所要時間は約4時間。料金は2千円。
「松江・境港シャトルバス」は、松江と境港を約40分で結び、水の都と妖怪のまちの二大観光スポットを楽しんでもらおうというもの。料金は1千円。
世界ジオパーク認定を目指す隠岐では「西ノ島ジオバス」や「島後ジオバスツアー」が走る。前者は高さ275㍍の大絶壁・摩天崖など景勝地、後者は手掘りの福浦トンネルなどに立ち寄る。