蘇る"神話の国・島根" 「神話博」が活況
12/08/29
11月21日まで開催 予想以上の賑わい
今年の島根県を彩った“神話の世界”。古事記編さん１３００年という節目の年に大々的に神話の国・島根をＰＲしてきたが、そのメーン行事「神話博しまね」も今夏開幕し、盛り上がりは最高潮に。集大成の秋に向け、スパートをかける。
「神話博しまね」は７月21日に開幕し、11月11日までの１１４日間、出雲大社周辺を主会場に開催されている。神話の世界を写真や映像など現代の技術や駆使して神話の世界観を蘇らせようという壮大な企画だ。
古代出雲歴史博物館前に設けられた特設会場は、高さ３メートル・幅15メートルの国内最大級のアーク型スクリーンを備えた「神話映像館」が目玉。実写とＣＧを融合させた約20分間の映像で神話の世界を迫力満点に表現しているほか、神話に造詣の深い女優の浅野温子さんのナレーションでより深みのあるエンターテイメントが眼前に広がる。
特設会場の「神話映像館」
（パース図）
映像館の入館のみは大人５００円で、高校生以下は無料。古代出雲歴史博物館入館とのセットは１千円。１回の上映は２７０人収容だが、20人以上の団体は上映時間の予約入場を受け付ける。
また、神楽や安来節、和太鼓など郷土芸能を毎日公演する「しまね魅力発信ステージ」も賑わいを創出。人気の公式マスコットキャラクター「しまねっこ」の登場も。
特設会場の来場者数は８月20日の時点で約17万人。会期中は40万人の来場を見込んでおり、予想を上回る人気を集めている。
特設会場周辺も見どころは豊富。１３０年ぶりの国宝本殿の大屋根葺き替えを行っている出雲大社、国宝の銅剣など神話をとりまく遺跡発掘物を展示する古代出雲歴史博物館なども島根の歴史観を伝えている。
