観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

クルーズやまち歩きで楽しむ三國湊の魅力

地元が誇る伝統、自然をツアーに

北前船の寄港地として栄えた坂井市の三國湊には豪商の旧家や格子戸が連なる遊郭跡、県内最古の鉄筋コンクリート造りの銀行などが残っている。

こうした町並みの活用と東尋坊や越前松島などの自然景観、農作業体験といった地域資源を組み合わせ、地域住民が主体となったNPOを中心に「三國湊魅力づくりプロジェクト」が進行中だ。

2003年には三國湊の突堤が国の重要文化財に指定されたのを皮切りに、国土交通省などと港湾の景観形成についてのビジョンづくりが始まった。翌年には町並み散策やエコツアーの取り組みを行う実行委員会が立ち上がっている。

さらに06年には江戸時代当時のまま残る路地や旧森田銀行、瀧谷寺、三國独特の町家などをガイドの案内で歩く「三國湊の歴史文化散策ガイドツアー」の実施や、活動の拠点となる「三國湊座」がオープンした。エコツアーの一環で始めた三國湊と東尋坊を周遊するクルージングツアーも行っており、三國湊の魅力をPRしている。

また各家の玄関先などに花を生ける「掛け花入れプロジェクト」も実施し、来訪者を花で迎えている。

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