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乗鞍岳・雲上の"別世界"へ 畳平からトレッキング

地上の風景との違いに驚き

北アルプスの最南端、3千メートル級の峰が連なる乗鞍岳。岐阜県側からは定期バスで畳平(2702メートル)へ、高山植物や雪渓など雲上の大パノラマが気軽に楽しめる。

平湯バスターミナルから畳平までは、ほおのき平を経由して約60分。乗鞍スカイラインの急坂をバス車内から森林限界を確認しながら登る。一気に登るため、畳平に着けば高所順応の意味からもまずはゆっくりと呼吸し、ゆっくりと歩きだそう。

畳平は、高山植物の群生地や高層湿原が広がり、先ほどまでいた地上の風景との違いに驚く。

乗鞍岳

バス終点の畳平から
最高峰、剣ヶ峰方向を望む

ここまで来れば最高峰、剣ケ峰(3026メートル)を目指したい。お花畑か鶴ヶ池横の林道を通って肩の小屋まで登り、ここからは本格的な登山。1時間ほど登った山頂からは遮るものはなにもない。北に穂高連峰など北アルプス、御岳、白山などぐるっと大パノラマの世界に息をのむ。

下山後、平湯温泉の「ひらゆの森」をはじめ奥飛騨温泉郷に浸かるのも締めにぴったり。疲れをゆっくりと癒したい。

定期シャトルバスは5月15日―10月31日の期間、早朝から夕刻までほぼ1時間おきに運行し、運賃は往復で大人2200円。貸切バスは直接、畳平まで上がることができる。畳平の駐車料金は環境保全税を含め1台1万円。

現在、乗鞍岳へは東日本大震災や6月の上高地の土砂災害の影響で、関西方面から敬遠傾向にあるようだと地元観光関係者は危惧している。「実際にはなんの問題もありません。例年同様安心してお越しください」と呼びかけている。

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