地域の歴史や自然を巡る 高山グリーンホテルがツアー
白川郷や上高地、高山市街へ オプション利用に最適
高山市の高山グリーンホテルは、第2種旅行業を保有、「グリーンツアー」の名のもとに地域の自然や歴史に触れるツアープランを設定している。日帰りのオプションに適したプランが並んでおり、宿泊後の高山周辺観光に利用したい。
「文化・歴史案内人と出かける世界文化遺産白川郷の秘密を探る旅」は、合掌家屋の建ち並ぶ白川郷の荻町を散策し、この地で暮らしてきた人々の生活の知恵や自然との共生を学ぶ。期間は来年3月末まで(繁忙期除く)。

秋の白川郷は里山の
趣きたっぷり
信州へは「自然案内人の解説で楽しむ豊かで神秘的な自然を育む上高地散歩」を設定。プロのガイドの案内で上高地の自然の魅力に触れる。10月20日まで。
いずれのプランも濃飛バスセンター発着で、8時40―50分発、15時前後着。料金は大人7500円、子ども5500円。催行は2人から。宿泊プランも用意している。
高山のまちを楽しむなら、10月1日に登場する「高山深訪 東山寺町を巡る旅」。高山陣屋から古い町並み散策、飛騨高山まちの博物館を楽しみ、雲龍寺や素玄寺、天照寺など7つの寺を訪ねる。善応寺では座禅体験(500円)も。同ホテル8時45分を出発して約3時間の行程。期間は3月31日まで。料金は大人・子ども1500円。
岐阜の自然生かし新しいエコツアー創出
高山グリーンホテルは今年度、岐阜県から業務委託を受けてエコツーリズム事業にも取り組んでいる。岐阜が誇る魅力である自然を活用してエコツアーを創出し、新しい県内観光のスタイルとして定着させたい考えだ。
エコツアーは6―7月に3回、9―10月に3回の計6回を予定。9月11日は「水」をテーマに、伊吹山の片知渓谷のせせらぎ沿いを歩いて巨岩と渓谷美を眺め、郡上八幡の名水・宗祇水、町並みなどから生活に必要な水の力を学ぶ。
9月24日は裏木曽県立自然公園で「水と先人の知恵」のツアー。優良なヒノキ材の産地である同自然公園や、木曽ヒノキで知られる木曽地方の宿場町・馬籠宿でこの地域の自然とヒノキ、歴史文化に触れる。
いずれも日帰りで、JR名古屋駅発着。料金は2500円。
白川村・大白川園地では10月22―23日、自然と人との共生をテーマに実施。1泊2日で紅葉のブナ林や白川郷・荻町を歩いてエコツアーの意味と意義を学ぶ。JR名古屋駅発着で、料金は4千円と宿泊料大人5千円、子ども3千円が必要。
事業ではそのほか県内の国立公園や国定公園、県立自然公園、自然歩道全19カ所のガイドブック・マップも作成する。
6月19日に実施した、飛騨市の天生県立自然公園で山野草を楽しむツアーには40人が参加。参加者から「次回のツアーも参加したい」という声が多く聞かれたほど満足度が高かったそうだ。
同ホテルの新谷尚樹社長は「今後も魅力ある商品を用意しているので、ぜひ多くの方に体験していただきたい」と話している。

6月に実施した山野草を楽しむ
ツアーの満足度も上々
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