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屋根のない博物館・阿蘇市を"さるこう!"

人の営みを現地で体験

ぶらぶらと歩きまわる意味を示す「さるく」。長崎が有名だが、ここ阿蘇でも「さるく」が楽しめる。

ASO田園空間博物館は、阿蘇市全体を「屋根のない博物館」と見立て、阿蘇にある自然や歴史、文化、人の営みを現地での体験を通して伝えていこうとする取り組みを実施中だ。

この取り組みでは年間を通して地域散策イベント「阿蘇市をさるこう!」や、阿蘇について学ぶセミナー「田空(でんくう)さるた塾」の開催、阿蘇の情報発信に努めている。

阿蘇市をさるこう

外国人も「さるく」
(JR阿蘇駅で)

「阿蘇をさるこう!」のいくつかを紹介してみよう。

「元黒川をさるく―嫁入り街道をさるこう―六地蔵と阿蘇都姫の歩む道」は所要時間約2時間、3キロ。年の神水源や阿蘇西国三十三カ所観音二番礼所の善応寺、六道を守護する六地蔵、阿蘇神社の神事「御前迎え」で神様の妃の御寄所である浜神社など歴史・文化スポットをまわり、温泉や食事を楽しむもの。立ち寄り処は「阿蘇カドリー・ドミニオン」、「山賊旅路」など。

「坊中さるく―坊がいっぱいあったとさ―西巌殿寺と36坊52庵」はショートコース約1時間30分、約2キロ、ロングコース約2時間、約3キロ。かつて修験者が集った地を「さるく」。立ち寄り処は「つけ物処健蔵」、「コーヒープラザイースト」など。

「手野をさるく―名水の里で神話の伝説めぐり―国造神社の神々と手野の名水」はお気軽コース約1時間30分、約2キロ、滝見物コース約2時間30分、約3.5キロ。美しい景色と湧水があふれる名水の里・手野集落で、手野の大杉をはじめ阿蘇の歴史を感じとる。集落のあちこちから湧き出る湧水を楽しみながら「さるく」したい。

手野の名水

手野の大杉

手野の名水を汲む観光客の姿が(上)。
国造神社の手野の大杉は荘厳

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