大観峰や手野の名水…阿蘇定期観光バスで見どころ周遊
11/06/09
阿蘇を気軽にぐるっと
JR阿蘇駅や内牧温泉から乗車して、阿蘇の自然を楽しめる「阿蘇定期観光バス」。3年前に産交バスが運行を始めたが、今春より阿蘇市観光協会も協力して、観光客の利用を呼びかけている。
定期観光バスの阿蘇谷ルートは1日1便運行。9時30分に阿蘇駅をスタートし、12時42分に戻ってくる3時間12分のコースだ。内牧温泉からの乗車も可能。運賃は2千円。
車内には音声案内と連動したテレビ画面があり、日本語、中国語、韓国語、英語の4カ国語に対応したイヤホンを用意。外国人旅行客も利用できるようになっている。
名水湧水の地に寄るため、取り水用に500ミリリットルのペットボトルのプレゼントや、コース途中でコーヒーのサービスがある。
ルートは阿蘇駅前―阿蘇温泉入口―阿蘇総合センター―阿蘇ホテル―大観峰―手野の名水―国造神社―中通古墳群―阿蘇神社―阿蘇駅前―阿蘇温泉入口―阿蘇総合センター―阿蘇ホテル。
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実際に3月中旬、阿蘇ホテルから乗車してみた。バスはまず大観峰へ。ちょうど野焼きが行われている時期で、外輪山が赤い火を上げて燃えている光景や真っ黒な阿蘇の山々の姿を一望できた。この時期ならではの「黒の阿蘇山」は、一度は見ておきたい。
続いて手野の名水では、ペットボトルに湧水を入れて飲み、バスの運転手さんが名水を使った水でコーヒーを入れてくれ、味わう。国造神社で祀られている杉の木の大きさに驚きつつ、バスは中通古墳群を車窓から見学しながら、阿蘇神社へ。同神社では縁結びの高砂の松があり、ご利益を得ようとするカップルの姿が目立った。
そのあとは、水基めぐり。馬肉入りの「馬ロッケ」や天然酵母で作ったカレーパン、シュークリームを食べ歩いたあと、阿蘇駅へ向かい、阿蘇ホテルで下車し、3時間12分の阿蘇体験ミニツアーは終了した。