家康ゆかりの地・岡崎市をめぐる 生誕地岡崎城から歴史の旅
戦国の覇者の足跡、そこかしこに
愛知県には織田信長、豊臣秀吉、徳川家康をはじめとする戦国武将が活躍した地が数多く点在する。2017年NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」に関連する舞台も少なくない。
なかでも直虎が育てた井伊直政は徳川家康に仕え、徳川四天王の1人と称されたほど、家康との関係は深い。
その家康とゆかりが深いのが岡崎市だ。家康が生まれ、家康を支えた三河武士発祥の地で、史跡も多い。岡崎城は竜ヶ城とも呼ばれ、1455年(康生元年)に三河の守護代だった西郷弾正左衛門稠頼が築城。1524年に家康の祖父・松平清康が攻め、松平家の居城となった。家康はこの岡崎城で1542年(天文11年)に生まれた。
一帯は岡崎公園になっており、園内には家康のえな(胞衣)を埋めたえな塚がある。三河武士のやかた家康館は、三河武士の人間像を中心に彼らを取り巻く時代の移り変わりを学べる。鎧兜や長槍、日本刀のレプリカを触ることもできる。
ユニークなのは甲冑試着体験を無料で行えることで、写真撮影も可能。試着できるのは大人用の赤備え1領。試着時間は9―16時。体験料は施設入館料だけで無料。
入館料は岡崎城が一般200円、団体(30人以上100人未満)160円、三河武士のやかた家康館が一般360円、団体(同)280円、岡崎城・家康館共通が一般510円、団体(同)410円。
大樹寺は松平家(徳川将軍家の祖)、徳川将軍家の菩提寺。桶狭間の戦いで今川義元が織田信長に敗れた際、今川軍についていた家康が逃げ帰った寺でもある。先祖の墓前で自害しようとした家康を寺の住職・登誉上人が思い留まらせたという歴史的にも大きな役割を果たしたことで知られる。
寺には松平八代の墓、歴代将軍の位牌、家康73歳のときの木像が祀られている。家康は遺言で「余の遺体は久能山へ埋蔵せよ」「位牌は三河の大樹寺へ安置せよ」と残している。
伊賀八幡宮は1470年(文明2年)に松平四代親忠が松平家の氏神として家運長久、子孫繁栄を祈願するため、三重県の伊賀国から移したことが始まりとされる。現在の石橋越しの伊賀八幡宮の社殿は三代将軍家光が1636年(寛永13年)に造営したもの。
六所神社は家康の産土神として代々徳川家の尊敬が篤く、現在の社殿は伊賀八幡宮の社殿と同じ年に家光が再建。本殿、幣殿、拝殿、神供所、楼門が重要文化財に指定されている。
このほかにも岡崎には随念寺や大泉寺、八柱神社、請願寺、諏訪神社、白山神社、妙源寺、滝山寺・滝山東照宮、信光明寺など徳川家や家康ゆかりの社寺仏閣が紹介できないくらい多い。
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