今も残る直虎・井伊家の息吹 浜松・井の国エリアに史跡点在(2)
17/01/10
史跡巡り物語の背景へ
「方広寺」は湖北五山の1つで、後醍醐天皇の皇子である無文元選禅師によって開山された臨済宗方広寺派の大本山。国重要文化財の釈迦三尊像をはじめ石橋や五百羅漢など見どころも多い。直親の正妻・奥山氏ゆかりの寺。奥山氏は井伊家に仕えてきた忠義の武将として知られる。
「井殿の塚」は直親の父・直満と弟・直義の墓。今川義元に謀反の疑いをかけられて駿府で討ち取られた。
「天白磐座遺跡」は高さ7メートルに及ぶ最大の磐座の西壁直下は古墳時代の祭祀場。日常の安寧と豊穣、子孫繁栄を願って巨岩の前で儀式が執り行われていたと伝わる。
「初山宝林寺」は直虎を支えた井伊谷三人衆の1人、近藤氏の子孫が開創した黄檗宗の寺院。仏殿と方丈は国の重要文化財に指定されている。
「大福寺」は平安時代開創の真言宗の古刹。家康の好物だった浜納豆で有名な寺でもある。南北朝期の井伊氏の戦いぶりを記した古文書「瑠璃山年禄残片」があり、国指定文化財になっている。
「摩訶那寺」は726年に行基によって開創された寺で、庭は日本の中世庭園を代表する貴重なもの。
「蜂前(はちさき)神社」には直虎の花押が記された古文書「井伊直虎開口氏経連書状」を所蔵。当時、花押は身分のある男性が用いるものだったが、直虎が男性として振る舞っていたことがわかる資料とされる。
「井伊直親の墓」は27歳で謀殺された直虎の元許婚の墓。墓前の石灯籠は幕末の大老・井伊直弼が寄進した。
「東光院」は直親が父親を殺害され、命を狙われた際に逃げ込んだ寺。
「竜ヶ岩洞」は東海地方最大規模の鍾乳洞で、落差30メートルの大滝は圧巻のひと言。
「三方ヶ原古戦場」は1572年、武田信玄と徳川家康が激突した。家康の生涯で最大の敗戦として知られる。
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