水を祀り目と身体にご利益 真福寺、竹膳料理も名物/岡崎
15/12/25
見どころ十分の“三河薬師”
岡崎市の真福寺は、井戸の水を「水体薬師」と捉え本尊とした全国的にも珍しい寺。594年の開創、聖徳太子建立の48カ寺のひとつと伝わるという由緒はもちろん、本尊の水が目と身体にご利益があるということから三河薬師として遠方からも親しまれている。
本堂には本尊・水体薬師、薬師如来像、白鳳時代の仏頭が安置。本堂がある高台からは岡崎の町並みが眺められ、清浄な気持ちで参拝できる。
敷地内には1494年に再興された仁王門や室町初期建造の多宝塔、鎌倉中期建立の大師堂と国重文の木造慈恵大師坐像など見どころは十分。
また、同寺のもうひとつの顔が名物「竹膳料理」。竹林に囲まれた参道を有することからタケノコを使った料理を提供している。刺身、天ぷら、田楽、煮付け、酢の物、吸い物などタケノコのフルコースで、膳や器、箸など食器はすべて竹細工と竹づくし。タケノコの旨味と竹の香りは本堂と同様、清浄感に満ちている。
1296円から。10人以上の団体には同寺の説明と健康祈願が付く。