白だし発祥地の"こだわり" 七福醸造／碧南
15/12/21
「ありがとう」の思い込め工場見学も
古くから醸造業が盛んな愛知県にあって、安城市・碧南市の七福醸造は唯一無二の存在だ。「白だし」専門メーカーは全国でここだけ。商品開発から日ごろの利用への感謝を込めたイベントまで、こだわりぬいた白だし愛で白だし発祥の地としての矜持を示している。
同社の白だしは白しょうゆの原料に有機の小麦と大豆のみを使い、鹿児島県枕崎産のかつお節と北海道産の昆布、大分のシイタケと、まず原料へのこだわりを貫く。料亭白だし、有機白だしと定番商品の人気は高く、白だしの取り寄せとしては全国トップを誇る。
白だしは利用の幅が広く、商品ラインナップを拡充。「これ一本でごちそうシリーズ」はたまご焼きや寄せ鍋、味ごはん、浅漬け、肉じゃがなど様々な料理用をリリースしている。
「これ一本でごちそうシリーズ」
もちろん製造工程にもこだわる。工場見学ができる碧南工場「ありがとうの里」では原料を蒸す段階から仕込み、ろ過、瓶詰めまでこだわりの工程を公開。製造に関わる社員による案内で、生産の仕組みや心構えに触れられる。同社の歩みを物語る創業当時に使われていた木の樽も必見だ。
料理を試食してからの土産の購入もできる。時間は９―16時。土日祝は休み。予約は電話０５６６―41―１５０８へ。
同社では「ありがとうの里」と名付けるように「ありがとう」の言葉にもこだわり。７月29日の「白だしの日」にまつりを開き、市民と触れ合うなど、感謝の気持ちを体現している。
