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醸造のまち・半田の歴史に迫る 新施設相次ぎオープン

赤レンガ建物やミツカンミュージアム 「観光元年」で周遊促す

半田市は醸造文化をはじめ、ものづくりへの魂が根付く歴史のまち。今年は地域の歴史に深く迫る施設が相次いでオープンしたことから、市では「観光元年」と位置付け、地域の文化を知る周遊観光を促している。

「半田赤レンガ建物」は国登録有形文化財のビールの製造工場を観光施設としてリニューアルし7月18日にオープン。建物は明治31年建造で、日本有数の規模を誇るレンガ造りとして名を馳せる。ここで作られていた幻の「カブトビール」を味わえるカフェやショップを設置、レンタルスペースとしてものづくりの発信拠点としての機能ももたせた。明治期の風情漂う中、往時のロマンに浸るのもいい。

半田赤レンガ建物

「半田赤レンガ建物」は明治期の雰囲気が漂う。
幻の「カブトビール」も復刻

「ミツカンミュージアム(MIM)」は11月8日に開業。同社が現代まで手掛けてきた食酢づくりの歴史を展示や映像で紹介するほか、寿司や鍋物をテーマにした体験で食の魅力を学べる。同社の主力商品「味ぽん」のオリジナルラベルづくりも楽しめる。見学は事前予約制で、90分のガイドツアー形式。

同日には海運業や醸造業で財をなした豪商・中埜半六の邸宅を市民の交流の場、観光の休憩所としてオープン。呈茶によるおもてなしやご当地グルメ「半田どてカレー」の販売、2階を貸し部屋として提供するなどして活用する。

市では、これらを周遊するモデルコースを策定。MIMはガイドツアー1回につき定員25人のため、50人の団体を2班に分け、半田赤レンガ建物とMIMを効率よくめぐるプランを用意した。中埜半六邸や新美南吉記念館なども訪れる。そのほか、半田運河をはじめ蔵が立ち並ぶ町並みを散策しながら半田の文化に触れるコースもある。

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