松崎町スローツーリズム 田んぼの花畑と桜の競演
12/02/20
伊豆半島西岸の松崎町。変化に富んだ海岸線を持ち、駿河湾越しに富士山や南アルプスを望む。これからのシーズン、田んぼの花畑や那賀川沿いの桜並木、富士を望む石部(いしぶ)の水を張った棚田など、春ならではの景色が美しい。腕利きの左官であり鏝(こて)絵というアートのジャンルを確立した天才、入江長八はこの町の出身。作品は長八美術館で観賞できる。町内の松崎温泉や桜田温泉に泊まって、松崎をゆっくりと楽しみたい。
歩きどころが満載
3月上旬、松崎町の那賀地区にある田んぼが一面の花畑に変わる。農閑期の5万1千平方メートルの田んぼがアフリカキンセンカなど6種類の花でうまる。
アフリカキンセンカの開花を皮切りに、3月中旬にはルリカラクサ、姫金魚草、3月下旬から中旬以降にツマシロヒナギク、ヒナゲシ、矢車草が続き、2カ月間にわたって色とりどりの春の花を見ることができる。
花畑があるのは県道下田松崎線を挟んだ那賀川沿い。4月上旬には那賀川沿いに約6キロ続く1200本のソメイヨシノの並木も満開となり、桜と草花の競演となる。花畑越しに望む桜並木は、今では春の松崎を代表する景観だ。
田んぼの花畑は、花畑としては最終週となる5月1日から5日までは、訪れた人に自由に花摘みを楽しんでもらう。
ちょうどソメイヨシノが満開になるころ、第13回「伊豆松崎なまこ壁と桜のツーデーマーチ」が開かれる。「伊豆早春フラワーウォーキング」のフィナーレとなるウオーキングイベントで、例年約500人が参加する。
今年は3月31日(なまこ壁コース)、4月1日(那賀川桜コース)に開催する。コースは10キロから30キロで、子どもから高齢者まで体力に応じて気軽に参加できる。
花畑や桜の開花状況、ツーデーマーチの問い合わせは、松崎町観光協会 電話0558―42―0745まで。