”過激”な赤茶色の温泉　国民宿舎松代荘

信玄の隠し湯の風情を満喫

松代城址や川中島古戦場にほど近い国民宿舎松代荘。ここの温泉は、国民宿舎らしからぬ過激な温泉だった。

赤茶色の温泉が浴槽から溢れ、床に温泉の析出物が波紋状に盛り上がっていた。古くから信玄の隠し湯として親しまれてきたそうだ。

４つの浴場と８つの浴槽すべてが赤茶色の温泉というところには心意気さえ感じてしまった。毎分７４０リットルの湯量だからできることだが「さら湯がほしい」と利用者の要望を受け、浴槽の１つは水道の沸かし湯ってことになる。

入浴中には温泉染めができる。売店で布を買い、それを温泉で染める。布はすでにリンゴかあんずできれいに染められていて、それを今度は温泉で染める。

フロントで輪ゴムの束をもらい、染め残したい部分を縛って、温泉につける。湯口から洗面器にすくった温泉は不思議なほど透明で、これが空気に触れるうちに赤茶色に変色する。布の６カ所を輪ゴムで括り、温泉に浸けた。

染めている間にこちらも温泉に浸かるが、わずか３分程度で染まってしまう。輪ゴムを外し水道水で洗ってみると、まずまずの六文銭模様ができ上がった。

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