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高知城歴史博物館が開館 龍馬「暗殺5日前」の書簡を初公開

土佐高知・日本の歴史に迫る

維新博の開幕初日となった3月4日、高知市に高知県立高知城歴史博物館がオープンした。長く土佐を治めた藩主・山内家の貴重な史料をはじめ地域の歴史を物語る多彩な展示で土佐や日本の歴史を紹介。高知県の歴史観光の新たな拠点として期待を集めている。

高知城追手門前という、まさに土佐の歴史の中心地に立地。外観はグレーを基調とした近代建築で、鉄筋コンクリート3階建て、延べ床面積は約5700平方メートルと重厚感たっぷりの造りになっている。3階に展示室と展望ロビー、2階に資料閲覧室と喫茶室、1階に周辺観光など情報の提供や講座を開く教室、ホールを設置している。

高知城歴史博物館

博物館外観は重厚なたたずまい

展示は、昨年3月に閉館した同市の土佐山内家宝物資料館から継承した資料をベースに、約6万7千点にもおよぶ土佐藩主・山内家の古文書や美術工芸品、古写真など大名家資料、地域の歴史資料などが並び、平安から現代にいたるまでの土佐、日本の歴史に迫る。山内容堂が徳川慶喜に提出した大政奉還建白書の写しや、約1千年前に書かれた国宝古今和歌集巻第廿、山内家特有の奇抜な形をした兎耳形兜など、学術、文化的に価値の高い資料は必見だ。

4月17日までは特集展「海援隊発進!」と題して坂本龍馬の生涯と海援隊にまつわる資料を展示。なかでも龍馬暗殺の5日前に書かれた書簡が初公開されており、「新国家」の文字が躍る貴重な手紙を見ようと開館初日から多くの人が訪れている。そのほか海援隊いろは丸事件始末書の「備後鞆津応接筆記」や、龍馬が溝渕広之丞に宛てた書状もあり、歴史好きにはたまらない内容だ。

高知城歴史博物館

龍馬暗殺の5日前の手紙には
「新国家」の文字も

3階の展望ロビーもおすすめ。高知城天守の姿がいつもと違った角度から眺められる。

高知城歴史博物館

展望ロビーからは
高知城も眺められる

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