荒湯でキャラメル 朝野家が新体験を用意/湯村温泉
15/12/16
湯村の新スイーツに
兵庫県・湯村温泉の朝野家(朝野泰昌社長)では、コンデンスミルク缶を使った「荒湯(あらゆ)生キャラメル」体験の準備を進めている。
荒湯生キャラメルは、泉温98度で自然湧出している源泉の荒湯を利用する。コンデンスミルク缶をネットに入れて、荒湯の高温につけること3―7時間。冷まして缶を開けると、生キャラメルができあがっている。3時間程度の柔らかいものはキャラメルソースとしてアイスクリームやプリンにかけると美味しい。7時間かけた硬めのものはスプーンですくっていただく。
荒湯は普段、地域の人たちが野菜を加熱したり、観光客が玉子やトウモロコシを温めて食べるなど温泉街きっての観光名所。その泉質はナトリウム―炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉で、「美肌の湯」として女性客の人気を集めている。
日ごろから多くの女性客に来てもらおうと考えていた朝野社長は、コンデンスミルク缶を高温で温めると中身が生キャラメルになることを知り、女性客が簡単に作れる体験を思いついた。
通常、自宅で生キャラメルを作ると、牛乳や生クリーム、グラニュー糖、蜂蜜、バニラビーンズなどを鍋に入れて焦げ付かないよう45―60分まんべんなくかき混ぜ、キャラメル色になったら完成。かなり手間と時間がかかるスイーツだそうだ。
朝野社長は「湯村温泉の新たなスイーツとして注目され、多くの女性のお客様にご支持いただければ」と話している。