龍馬ゆかり新上五島　海見渡し合掌する像

遭難した仲間へ鎮魂

新上五島町にある「坂本龍馬ゆかりの広場」には、合掌する龍馬像が建てられている。

龍馬が長崎のグラバーから購入した練習船ワイル・ウエフ号は海上訓練中、暴風雨のため潮合崎で遭難。龍馬の同志12人が亡くなった。この地に立つ龍馬は仲間への鎮魂の思いを込めて、遭難した場所を見つめて合掌している。

広場は１９８７年に造られたが、像はＮＨＫ大河ドラマ「龍馬伝」の放送に合わせて５年前に建立。像は長崎市の風頭公園の像と同じ作者で長崎在住の彫刻家・山崎和國さんによるもの。広場からは船が沈んだ潮合崎を見渡すことができ、ワイル・ウエフ号と同じ帆船の写真や梶棒の模型が説明文とともにおかれている。

広場の近くにある共同墓地には、船の遭難後に駆けつけた龍馬が書いたとされる慰霊碑の碑文と遭難者名が彫られた墓碑がある。

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