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五島に遣唐使・空海の足跡 寺院や記念碑たどる

悟りを開いた場所に立つ寺院も

五島列島はキリスト教の教会のイメージが強いが、遣唐使として中国に渡った空海との関係も深い。

明星院は唐から戻る際に立ち寄った空海が悟りを開いた場所に建てられた寺院。国指定重要文化財で日本遺産の指定も受けている。空海の足跡を訪ねる五島八十八カ所霊場の第1番札所。

五島最古の木造建築物で、本堂格子天井の花鳥の絵は狩野永徳の高弟・大坪玄能の筆で描かれている。

大宝寺は空海が唐から帰国して初めて上陸した場所に建つ。最澄が寄進した仏像や左甚五郎作の彫刻など貴重なものが多い。

大宝寺

大宝寺は「西の高野山」とも呼ばれる

空海記念碑の辞本涯は空海が唐へ渡る際の日本最後の見納めの地に建立されたもの。字句は空海の書から引用された。辞本涯とは「日本の果てを去る」という意味。

このほか遣唐使ゆかりの地として、遣唐使日本最後の寄泊地・魚津ヶ崎、遣唐使船をつないだという「ともづな石」も残る。ともづな石は日本遺産に認定されている。

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