人吉コラム 素敵な"お人よし"に会いに
一生懸命でまっすぐ
一生懸命でまっすぐ―。私が人吉取材を行うなかで感じた人吉の方々の印象です。そんな人吉の人、企業を紹介します。
一人一人の好みに合った球磨焼酎を飲んでもらいたいがために、全28蔵元の焼酎を集めて販売している酒屋さんがあります。
乗務員がマイクを握って撮影スポットの説明を行い、停車駅では出発の汽笛が鳴る中、全員で汗をかきながらお客様に乗車を促し、定刻ぎりぎりに出発する観光列車があります。
自分の温泉は二の次で、人吉温泉全体の特徴と現状を熱弁してくださる温泉経営者がいます。
効率の良い販売方法より、昔からお客様が馴染んでいる一升瓶売りを続ける醤油屋さんがあります。
本社から工場撤退の指示を受けても、それまでお世話になった人吉の雇用を守るために新規事業を立ち上げ、工場の稼動を維持している企業があります。
自社の誇りである日本の味、九州の味を人吉から世界に向けて発信しようとしている食肉加工工場があります。
お客様に楽しんでいただくために、思わず種明かしをしてしまうマジック・バーがあります。
「昔からそうだったから」と、国宝に登録された今でも他の神社では見ることのできないところまで案内を行う神社があります。
客足が減った時期でも人吉の名物である川下りを支え続け、時代のニーズに応えることで復活を遂げつつある川下り会社があります。
故郷である人吉の地域活性化のため、九州初のラフティングを球磨川に導入し、年間利用者が2万人を超える大きな観光資源へと成長させた人がいます。
江戸時代から伝わる技術・道具を武器に、アメリカへ乗り込んでいく酒蔵があります。
お茶の知識だけでなく、人吉の歴史・文化を後世に伝えていきたいと活動しているお茶屋さんがあります。
人吉にもっと多くの方が訪れていただけるか考え、周囲を巻き込みながら活動する旅館の若女将がいます。
ぜひ、人吉に足を運んで下さい。多くの“人吉人”が待っています。きっと出会えるはずです、素敵な“お人よし”に。
(九観連札幌事務所 岡本徳人)