人吉・国宝史跡の旅 社寺仏閣に歴史感じて
15/01/27
歴史あるたたずまいと地域風土
人吉には数多くの社寺仏閣が残り、歴史あるたたずまいが色濃く残る。
国宝青井阿蘇神社は2008年6月に熊本県で初めて国宝指定になった由緒ある神社。地元では「青井さん」として親しまれる。
国宝は慶長期に一連で建てられた本殿、廊、幣殿、拝殿、楼門の建造物5棟と建造や改築年代が明記された棟札1枚と銘札5枚。桃山期の華麗で多彩な装飾、色彩はすばらしい。桃山風建築様式は作家・司馬遼太郎も絶賛した。国宝に登録された施設では入ることのできない部分まで案内するので、全国で最も開かれた国宝とも呼ばれる。
日本百名城に認定されている人吉城跡は小京都・人吉のシンボル的な存在。石段を登りつめると球磨川と人吉市内のパノラマを見ることができる。多門櫓や長塀、角櫓は1993年に復元され、人吉を紹介する際の代表的な景観になっている。
人吉城歴史館は鎌倉から明治まで約670年、35代続いた相良氏にまつわる資料を展示。入館料は大人200円。高校生以下無料。20人以上の団体は150円。
永国寺は幽霊の掛け軸があることから「幽霊寺」との別名もある。幽霊には「足がない→足が出ない→赤字にならない」ということで、商売人の参拝者が多いという。