人吉・蔵めぐりの旅 球磨焼酎を試飲
15/01/27
人吉ならではの蔵を見学
人吉の食文化は球磨焼酎抜きにしては語れない。球磨焼酎は世界貿易機関(WTO)によって地理的表示の産地指定を受け、国際的にブランドが保護されている。ウイスキーのスコッチ、ワインのボルドーと肩を並べる米焼酎のトップブランドになる。
白岳酒造の球磨焼酎ミュージアム白岳伝承館では、白岳酒造の歴史や江戸時代から引き継がれている焼酎造りの流れを展示。放映されたテレビコマーシャルを年代別に見ることもできる。物販・試飲コーナーもある。
深野酒造では江戸時代から使う甕(かめ)を一次仕込みに使い、独自のまろやかな球磨焼酎を作っている。一次仕込みから二次仕込みまでの蒸留行程を見学したあと、試飲を楽しめる。最近、野菜焼酎やコーヒー焼酎を製造し、話題になった。
一期屋商店では店内の奥に6席ほどのカウンター席があり、焼酎の飲み比べ、手作りラベルの作成ができる。
清流山水花あゆの里の地下にある焼酎蔵には球磨焼酎全28蔵元の焼酎をディスプレイ。その光景は圧巻で美しい。宿泊客は無料で、試飲ができる。
球磨焼酎の蔵を含めて人吉の見どころが「蔵めぐり」。きじ馬や花手箱など郷土玩具を製造している宮原工芸の伝承蔵、人吉城の城門を移築し相良家の御仮屋が移転した武家屋敷の武家蔵、焼酎の試飲と足湯が楽しめる焼酎蔵、江戸時代に建てられたお茶の五木園のお茶蔵、江戸時代の貯蔵用の蔵を持つしらさぎ荘の御用蔵、味噌や醤油の生産工程が見学できる釜田醸造所のみそ・しょうゆ蔵などが代表的。
立山商店は体験をキーワードに城下町の歴史や文化を楽しんでもらう人吉城下町体験タウンツーリズム協会の事務局を担当。ここでは戦国時代にポルトガルから伝わったウンスンカルタの体験ができる。