豪商の邸宅に往時を偲ぶ 京丹後久美浜・稲葉本家
14/03/04
地元の名士の威厳がここに
京丹後市久美浜町の豪商稲葉本家は、江戸―昭和期に栄えた豪商・稲葉家の旧宅。豪壮なたたずまいに地元の名士の威厳が漂う。
稲葉家は織田信長家臣の稲葉一族の流れをくみ廻船業で財をなした。明治17年に京都府下一の多額納税者となり、昭和4年には私財を注ぎ久美浜―豊岡間の鉄道開業を成し遂げるなど地元の名士として名高い。
旧宅の母屋は平入桟瓦葺き切妻造りの二階建てで国登録有形文化財。土間と居間が一体となった吹き抜けの大空間構成が家柄と経済力を象徴している。格式ある雛御門、蔵を活用した資料館、江戸期建造の吟松舎など重厚な建造物が多く、往時の繁栄を感じさせる。

豪壮なたたずまいの外観
食事処では久美浜駅開業時に地元の人々に配るなど稲葉家ゆかりのぼたもちや、丹後名物ばら寿司も提供。陶芸やお香体験もあり、味と体験で豪商の粋を楽しみたい。