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近世から地球史たどる時代旅行(2) 若狭・丹波

飛鳥・縄文―福井県若狭地方

若狭まで来ると時間旅行もいよいよ佳境に近づく。

高浜町の馬居寺は619年、聖徳太子創建と伝えられる古刹。石段、山門、庭園、山道と進むにつれ歴史の趣きも深さを増し、本堂には国重文の馬頭観世音菩薩坐像が待つ。五輪塔や数百体の石仏が静かな幽玄の世界を演出している。

若狭町ではついに縄文の世界へ。縄文遺跡が多いこの地は古くから豊かな暮らしが営まれた証。若狭三方縄文博物館を訪れ、出土品の展示を眺めたり、土器や勾玉の制作体験で縄文の世界観を体感したい。

古代―兵庫県丹波市

大トリは丹波市。ここまで来るともう日本史ではない、地球史的な視点にまで広がる。2006年、篠山川・川代渓谷付近で化石の一部が発見された丹波竜は約1億1千万年前、中生代白亜紀のティタノサウルス形類の恐竜。太古の謎が眼前に迫る。

丹波竜を知るなら化石工房「ちーたんの館」へ。丹波竜や発掘調査の概要を資料展示で紹介しており、丹波竜の原寸大骨格図を描いたウォールマウントには発掘された化石レプリカが貼り付けられ、そのスケールの大きさに驚く。化石クリーニングの作業風景もガラス越しに眺められるほか、不定期にワークショップも開催。3月21日―5月18日には特別展「丹波竜の仲間たち 竜脚類展」も開かれる。

ちーたんの館

ここに来れば丹波竜の世界がわかる!
「ちーたんの館」

開館時間は10―16時。月曜休。入場料は大人200円、小中学生100円。

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