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ブランド松葉ガニ登場 11月漁解禁

但馬で鳥取で「カニのまち」が輝く季節

冬の味覚の王者・松葉ガニの季節は11月6日の漁解禁でスタート。水揚げ港はブランドガニの登場に活気づき、周辺温泉地にはカニ料理目当ての観光客が詰めかける。特に兵庫県但馬地方と鳥取県は日本有数のカニのまち。一年で一番の観光期を迎え、冬の寒さに負けない熱気に包まれる。

但馬では新温泉町・浜坂港が日本有数の松葉ガニの水揚げ量を誇る。カニの専門家「カニソムリエ」も育成しており、「カニ元」を宣言しているほどだ。浜坂港では、カニ漁のプロが選び抜いた最上級のカニを青色のタグでブランド化しており、湯村温泉で直送された逸品に出会える。

但馬ではほかに、津居山や香住、柴山各港でも水揚げ。城崎温泉で味わえるブランドガニは主に津居山ガニで、漁港から車で5分という近さならではの新鮮な旨味が観光客を待ち受ける。

松葉ガニ

さすが王者の風格

一方、鳥取は県自体が全国トップクラスのカニ消費量で、さらに11月の第4土曜日が「松葉ガニの日」として制定されるなど「カニ好き」としての誇りを持つ。鳥取市の鳥取港や岩美町の網代港、田後港などで水揚げされたカニは早朝に水揚げされた新鮮なもの。良質のものだけを選別した「とっとり松葉ガニ」の美味さは推して知るべし。三朝温泉でじっくりとカニと向きあいたい。

この時期の宿はカニの匂いが充満し、それだけで冬のうれしさを実感する。旅館ホテルや民宿ではフルコースを用意しており、まずはゆで、焼き、蒸しで、松葉ガニ独特の弾むような白い身と濃厚なコクを堪能。そしてカニすきを皆でつつき合うのが定番の風景だ。カニ味噌や甲羅酒などのオプション、旨味が凝縮された雑炊でしめればお腹も心も満腹、満足。

松葉ガニシーズンは漁が終了となる3月ごろまで。新鮮な旨味は現地でこそ。

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