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瀬戸内海国立公園指定80周年(1) 世界が認めた多島美

19世紀に欧米人が称賛 21世紀は芸術で再脚光

大小の島々が織りなす独特の景観が美しい瀬戸内海。この瀬戸内海が日本で初めて国立公園に指定されて今年で80年を迎える。

現在の瀬戸内海国立公園の範囲は1府10県の広範囲に及ぶが、最初に指定されたのが香川県に広がる備讃瀬戸。

瀬戸内海国立公園

屋島北嶺から、最初に国立公園に指定された
瀬戸内海を望む

国立公園に指定されたのは1934年3月16日で、これに大きく貢献したのが香川県出身の政治家・小西和(こにし・かなう)。瀬戸内海の国立公園化構想を提唱し、国立公園法の制定と瀬戸内海の国立公園化に尽力した。

瀬戸内海が世界に知られるようになったのは19世紀。日本を訪れた欧米人が、その美しさを称賛したのが始まりとされる。欧米人がどのように瀬戸内海を称賛しているのかみてみよう。

瀬戸内海国立公園

昔日の瀬戸内海。
帆船の後ろに見えるのは屋島

シルクロードの命名者でドイツの地理学者、フェルディナイト・フォン・リヒトフォーヘンは「広い区域にわたる優美な景色で、これ以上のものは世界のどこにもないだろう」、近代ツーリズムの祖と呼ばれるイギリスのトーマス・クックは「私は湖という湖のほとんどを訪れているが、瀬戸内海はそれらのどれよりもすばらしく、それら全部の最もよいところだけを集めてひとつにしたほど美しい」、ドイツの医師で博物学者のフィリップ・ユランツ・フォン・シーボルトも「これまで日本で見た最も美しい景色のひとつ」と、それぞれが絶賛している。

その瀬戸内海が近年、瀬戸内海の島々で3年に1度開催される「瀬戸内国際芸術祭」で、世界から再び脚光を集めるようになった。今年こそ「世界の宝石」と称えられる瀬戸内海を訪れたい。

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